年末が近くなると多くなる喪中はがき。身内に不幸があり喪に服しているので年賀状を送る事を控える事をお知らせするものです。
身内の不幸を喪中はがきで知った場合は、送ってくれた方に香典などを贈った方が良いのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。けれど直接本人に聞くのも失礼ですし、どうすればいいのか迷いますよね。
そこで、この記事では喪中はがきを受け取った際に困りがちな次の点の解決法を紹介します!
- 喪中はがきの返事として贈るおすすめの品物
- 喪中はがきの贈り物に添えるお悔やみの言葉や文例
- 喪中はがきへの返事の注意点
喪中はがきの返事に贈り物をする?贈り物やお香典を贈るべき?
身内の不幸があった事を知っており葬儀やお通夜に参列した場合は良いのですが、喪中はがきを受け取って初めて知人の不幸を知る事もありますよね。その場合、故人を悼む意味も込めてご家族に香典や贈り物を贈るべきなのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
喪中はがきを頂いた場合、返事として贈り物をしたり返事の手紙やはがきを送るなどは基本的には不要です。しかし、お世話になった上司や恩人、友人や先生など、以前お世話になった方から喪中はがきを頂いた場合で、返事をしないのも忍びない時には電話をしたり、手紙やはがきを贈っても全く問題ありません。
また、返事として手紙などを贈る場合は喪中見舞いとして次のようなものを送るのもおすすめです。
この中でも喪中見舞いのメジャーな品物としてお線香は有名ですが、室内では極力火を使いたくないご家庭や、仏壇がない家庭も多くなっているので、せっかく線香を贈っても先方にとっては迷惑になってしまう事もあります。ですので、線香を贈る場合は先方のご家庭の状況を考え、もし不安がある場合は花などを他の品物を贈ってもよいでしょう。
喪中はがきの返事の贈り物をするときに沿えるお悔やみの言葉や文例は?
お世話になった方などからの喪中はがきを頂き、贈り物と共に喪中見舞いとして喪中はがきの返事を書く時にどんな事を書いたらいいのか迷いますよね。
そこで、返事のお手紙に何を書いたらいいのか迷った時には次のような文例を参考にしてみましょう。
・喪中お見舞い申し上げます 年賀欠礼のお知らせを頂きまして◯◯様のご他界を知り大変驚いております お悔やみの言葉も申し上げられずに大変失礼いたしました 謹んで○○様のご冥福をお祈り申し上げます
ご家族の皆様もお心を強くおだやかな新春迎えられます事を心より祈り上げております
・喪中お見舞い申し上げます 年賀欠礼のお知らせを頂き驚いております ◯◯様ご逝去の事を少しも存じあげずお悔やみも申しあげずに大変失礼いたしました 遅ればせながら謹んでご冥福をお祈り致します ご家族の皆様はお力落としの事と拝察申しあげます
どうぞ穏やかな新年を迎えられます様に心よりお祈り申します
・喪中お見舞い申し上げます ご無沙汰をしておりますばかりに◯◯様のご逝去の報に接し誠に驚いております 謹んでご冥福をお祈り申し上げます 服喪中でいらっしゃいますので年頭のご挨拶は控えさせて頂きます
お寂しい年の瀬をお過ごしの事と存じますがお体ご自愛されまして新年をお迎え下さいますようお祈り申し上げます
・喪中お見舞い申し上げます 年賀欠礼のご連絡を頂きまして大変驚いております 遅ればせながら謹んでご冥福をお祈り申し上げます 心ばかりではございますがお悔やみの品を贈らせて頂きますのでご仏前にお供えいただければ幸いです
ご家族様はさぞお力落としの事と拝察申しあげますがどうぞ心穏やかな新春を迎えられます様心よりお祈り申しあげます
・喪中お見舞い申し上げます ご丁寧なご挨拶状をいただき有難うございます ○○様のご逝去を存じ上げず失礼致しました事をお許し下さい お悔やみ申し上げますとともに○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます まだ悲しみはいえぬままお過ごしのこととお察し致します
どうぞお身体を大切に新しい年をお迎えになられますよう心よりお祈り申し上げます
このような文例を参考にしつつ、故人を偲ぶ気持ちを持って返事を書いてみてくださいね。
喪中はがきに返事を出してもいいの?49日を過ぎていたらどうする?
喪中はがきを頂いたら返事に困る方もいらっしゃいますが、先にも紹介させていただいたように基本的に喪中はがきに返事を送る必要はありません。しかし一方で喪中見舞いや寒中見舞いを送る習慣もありますので、先方に手紙などで返事を送る事は全く問題ありません。
本来であれば49日を迎える前に香典とともにお悔やみの手紙を送るのが望ましいのですが、喪中はがきが来た時点ですでに49日を過ぎてしまっている場合の方が多いので、この場合は喪中見舞いや寒中見舞いとして先方に返事を送りましょう。
喪中はがきの返事として喪中見舞いと寒中見舞いがありますが、この2つの違いは返事を出す時期に違いがあり、喪中見舞いは年内に返事が届くように送り、寒中見舞いは年が明けて松の内である1月7日(関西であれば15日)以降に届くように送ります。
喪中見舞いや寒中見舞いを書く場合は次の点に注意しましょう。
- 頭語や時候の挨拶は書かない
- はがきを頂いたお礼を入れる
- 遺族を気遣う言葉を入れる
- 忌み言葉は使わない
- 不幸があった理由を聞くのは控える
- 便箋の場合は色のないシンプルなものを使う
- はがきを新しく購入する場合は、料金額面が胡蝶蘭のものを購入するのがおすすめ
また、喪中見舞いの例文については前の章にて紹介させていただきましたが、寒中見舞いを送ろうと考えている方のために寒中見舞いの例文も紹介します。
・寒中お見舞い申し上げます 服喪中と存じ年始のご挨拶はご遠慮させて頂きました ◯◯様がご逝去されてからご家族の皆様にはお寂しい毎日をお過ごしの事とお察しいたします 遅ればせながら謹んでご冥福をお祈りいたします
寒い日が続きますが皆様どうぞお体を大切にお過ごしください
・寒中お見舞い申し上げます ○○様のご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます 年頭のご祝詞は控えさせて頂きましたがいかがお過ごしでしょうか 昨年は大変お世話になりありがとうございました
寒い日が続きますので風邪など召されませぬようどうぞご自愛くださいませ
・寒中お見舞い申し上げます ご服喪中と存じ年頭のご挨拶はご遠慮させて頂きました 平素ご無沙汰をいたしておりますばかりに○○様のご不幸を少しも存じませず大変驚いております 遅ればせながら謹んでご冥福をお祈り申し上げます
寒さ厳しき折からお身体をお大切にお過ごしくださいますようお祈り申し上げます
・寒中お見舞い申し上げます ご服喪中と存知年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました
寒さ厳しき折皆様どうぞ御身体には十分ご自愛されます様お祈り申し上げます
このような文例がおすすめではありますが、勿論大切なのは先方へ気持ちを込めたお返事を書く事です。
自分自身の言葉も入れて書いてみてくださいね。
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まとめ
IT技術が進んだ昨今では、自分の字で手紙を書く事は少なくなりましたが、直筆の手紙は貰う側にとっても相手の気持ちが伝わるとても良いものです。喪中はがきを頂いた時には紹介させて頂いた事を参考にお返事を出してみてはいかがでしょうか。
ライター名:まつ木 ひろ お菓子業界を退職して、現在は二男一女の子育て真っ最中です。 大学卒業と同時に幼小中高(中高は家庭科)の教員免許を取得し、1人目出産後に独学で保育士の資格を取得しました。
子育ての経験や主婦業の立場を活かして役に立てたらと思い、ママライターをやらせて頂いています。