マンションの大規模修繕でエアコンが使えない!修理費を払うのは誰? | 気になる事な~んでもすぐ分かる辞典ブログ♪

マンションに住んでいる方ならご存知だと思いますが、10~15年に1度の間隔でマンションは大規模修繕工事をすることになっています。

特に、外壁やベランダの部分は劣化するのが早いため、維持管理のためにも工事は必要です。

けれど、この工事では、業者と住民間のトラブルがよく起こっているのをご存じですか?

中でも、工事中にエアコンの室外機が壊れ、その修理費用をめぐるトラブルがたくさん起きています。

そこで今回は、このトラブルの解決法を知っていただくために、以下の事について詳しくご紹介していきたいと思います。

  • 工事の影響で壊れたエアコンの修理費用は自己負担?
  • 工事で室外機を移動する時の費用は誰が負担するの?
  • 室外機を傷つけられた時の具体的対処法とは?

マンションの大規模修繕でエアコンが使えない!修理費は自己負担?

マンションの大規模修繕でよく行われる工事には、外壁の塗装工事やタイルの付け替え工事などがあります。

マンションの外側部分の工事をする際には、ベランダに置いてある住人の私物を壊さないように、工事業者は養生シートをかけるなどの配慮をしながら作業をするのが基本です。

けれど、工事を進めている途中で、住人の私物(特にエアコンの室外機)に傷がついてしまうことがあります。

その時に発生する修理費用は、誰が負担することになるでしょうか?

調べてみた結果、大規模修繕を行っている工事業者によって壊された場合、工事業者が修理費用を負担するケースが多いということが分かりました。

住人には何の落ち度も無いのに物が壊れたとしたら、やはり壊した当事者である工事業者が責任を持つのは当然ですよね。

もしベランダにある私物が壊されてしまっているのを見つけた場合は、工事業者に直接言うのもいいですが、まずはマンションの管理組合に相談をしてみるといいでしょう。

大規模修繕工事は、マンション内の管理組合や大規模修繕委員会などが主導で行っています。

工事中のトラブルについては、組合や委員会に一度相談してみると、施工業者の責任者に早く伝わりやすくなります。

ただし、こういったトラブルは、業者にクレームを入れても対応してくれないことが時々あります。

その結果、住人が修理費用を泣き寝入りしてしまうケースが少なくありません。

業者のほうでしっかりと対応してもらえるように、組合などに対して早めに相談をするように心がけましょう。

マンションの大規模修繕でエアコンの室外機を移動する費用負担は誰?

大規模修繕の工事をする時に、エアコンの室外機を動かすことがあります。

室外機があると、外壁の塗装などをする際に邪魔になってしまうからです。

この室外機の移動については、工事業者が動かしてくれることが多いですが、場合によってはお部屋の住人に移動をお願いすることもあります。

例えば、エアコンのホース部分が極端に短い場合は、工事業者では移動させることができません。

ホースを外してから室外機を動かせばいいのですが、このホースにはガスが入っているため、特殊な技術を持っているエアコン専門の業者にお願いして外してもらう必要があるのです。

また、このホースの取り外しにかかる費用についてですが、そのお部屋の住人が負担することになります。

けれど、「マンションの修繕工事で移動しなきゃいけないのに、なんで自己負担なの?」
と思いますよね。

本来ベランダというのは、共用部分になっています。

例えば火事などで避難が必要な時、隣のお部屋の人がベランダの仕切り板を破って、自分のベランダに避難してくる場合があります。

その時にベランダが物であふれていたら、安全に避難ができなくなりますよね。

だからそのお部屋の住人は、邪魔にならないように、物を撤去したり移動させたりする責任が出てくるのです。

そのため、物の撤去や移動に費用がかかってしまったとしても、それは住人のほうで費用を負担してもらうことになるのです。

大規模修繕工事の時もこれと同じで、エアコンの室外機が作業の邪魔になってしまう場合は、本来は住人の責任で移動してもらいます。

だから、ホースの取り外しに費用がかかってしまう場合は、室外機の持ち主である住人が自己負担することになるので、ぜひ覚えておきましょう。

ただし、ホースの長さに余裕があって、移動に問題が無いようであれば、修繕工事の業者が住人の了解を得て室外機を動かしてくれることもあります。

修繕工事の際に、室外機の移動が必要になるかどうかについては、管理組合に問い合わせるなどして、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

マンションの大規模修繕でエアコンの室外機の傷やへこみは誰が弁償する?

第1章では、エアコンの室外機などの私物が修繕工事によって壊された場合、工事業者が修理費用を負担するということをお話ししました。

修繕工事の際のトラブルは、意外とたくさん起きています。

だから、マンションに住んでいる人にとっては、「もしかしたら自分のお部屋がいつかトラブルに巻き込まれてしまうかもしれない」と不安になってしまいますよね。

そこで、この章では、実際にあったエアコンの室外機トラブルについて、いくつかご紹介していきたいと思います。

1. 室外機の天板のへこみ

エアコンの室外機の天板部分に大きなへこみを確認。

自分のベランダが工事される前はへこみが無かったので、業者がやってしまった可能性が高い。

対応法として、業者に苦情を入れた上で、無料で天板の交換をしてもらったという例。

2. エアコンのホース部分の破損

工事業者が室外機を移動させたら、ホースが割れてしまった。

事前の工事説明会では、室外機を動かさないと言っていたのに、動かされてしまった結果、壊れた。

今後の対応として、業者に直接クレームを言って、ホースの弁償をしてもらう

3. 室外機のファンがパネルから突き破られていた

しばらく使っていない室外機の羽根の部分が、パネルを突き破って外側にむき出しになっていた。

ベランダで高圧洗浄を行っていた業者にクレームを入れたが、こちらに責任はないと言われてしまった。

近日中に、工事業者立ち合いの上で、電気屋さんに来てもらい、原因を確認してもらう。

今後の対応として、室外機の内部の破損状況を電気やさんと一緒にチェックし、工事業者による過失があれば弁償してもらう。

4. 室外機に塗料が飛ばされた跡があった

外壁の塗装工事をしている期間中に、エアコンの室外機に塗料が飛ばされているのを確認した。

室外機自体には故障などの問題は無さそうだが、塗装業者を呼んで状況を見てもらった。

対応法として、塗料がついてしまった部分は、塗装業者の責任でできるだけキレイに洗浄をしてもらうようにお願いする。

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⇒ 台風でマンションのベランダの壁が壊れた!修理代は払うの?いくら?

まとめ

マンションの修繕工事は定期的に行われるため、今回ご紹介したようなトラブルはいつでも起こる可能性があります。

もしトラブルが起きても、工事業者やマンションの管理組合などと話し合いつつ、いくつかの対処法を前もって知っておけば、スムーズに解決できるかもしれません。

ここでご紹介した対処法についても、きっと役立つと思います。

良かったら参考にしてみてくださいね。

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