公開日 : 2019年12月31日 / 更新日 : 2019年12月16日
大学へ進学する際、国立か私立かにもよりますが、入学金や授業料など年間数百万のお金がかかってきます。 高校までの学費と比べるとかなり高額ですよね。 そのため、すごくシビアなお話ですが、家計の苦しいご家庭で授業料が払えなくなってしまうというケースが実際に少なからず起きているのが現実です。
そんな大学側のリスクを軽減するために入学時に保証人を立てることを必須条件にしている大学がほとんどです。
でも、それまで保証人になってもらったことなんて、きっとない人がほとんどですよね。
そこで今回は、大学入学時の保証人について下記の3つのテーマでまとめてみました!
- 大学入学時の保証人は誰が一般的?母親や父親や祖父母でも良いの?
- 大学の保証人は自書でないとダメ?自分で書いたら取り消しになる?
- 大学の入学の保証人や連帯保証人に迷惑がかかるのはどんな時?
大学入学時の保証人は誰が一般的?母親や父親や祖父母でも良いの?
大学に入学する際、手続き書類のなかに保証人を記入する欄が必ずあります。
大学生ともなると親元を離れて一人暮らしをする人も多いので、何かあったときのための連絡先ということですね。
保証人って何をする人?
保証人の役目も大学によって規定がそれぞれですが、一般的には大きく2つあります。
■身元保証人
在学中、あなたの身に何かあった場合の身元引受人の役割。
■帯保証人
学費の滞納などあったときの支払いはもちろんのこと、大学のものを壊してしまったり事件を起こしてしまったりしたときの損害賠償を負担する役割。
何もないのがもちろん一番ですが、何かあったときに迷惑をかけてしまうことになるのが保証人です。
副保証人って何?
大学によっては、保証人に加えてもう1人、副保証人が必要なところもあります。 副保証人は、あくまでもサブの保証人。 なので、原則的には何かあっても請求等はありません。 ただし、保証人が亡くなったり、自己破産など金銭的に困窮したりして、保証人としての役割が果たせなくなった場合には、副保証人へ請求がくることがあります。
つまり、第二の保証人という位置づけですね。
どんな人が保証人になれるの?
一般的に多いのは、やっぱりご両親、特にお父さんが保証人になるケース。 というのも、大学側で保証人になる人の要件として「一定額以上の収入がある人」と決めている学校が多いので、お母さんよりも一家の大黒柱であるお父さんの名前で記入するお家が多いんですよね。 ただ、今は共働きやシングルのご家庭も多いので、昔ほど保証人=お父さんというわけではなくなってきているようですね。
なので、大学側の示す収入要件を満たしてさえいれば、ご両親のどちらでも大丈夫です。
両親以外で保証人になれるのはどんな人?
ご両親以外で保証人や副保証人を立てる場合ですが、大学によって保証人として認められる範囲が大きく異なるので、一概には断定できないのが現状です。
認められることが多い保証人のパターン ここでは、多くの大学で認められるであろう代表的な例をご紹介しますね。 ■親戚のおじさん、おばさん ⇒両親に次いで多いのがおじさん・おばさんです。 ■すでに社会人になっている兄姉 ⇒同一世帯だと認められないこともあります。 ■収入のあるおじいちゃん、おばあちゃん ⇒一番注意してほしいのがおじいちゃん、おばあちゃんです。 収入があるというのは、原則的にはお給料や報酬などを得ていることを指しているので、年金については収入として認められないケースもあります。
さらに65才以下など年齢を決めている学校もあります。
もしかしたら認められるかも?!大学次第な保証人のパターン 大学によっては、こんな人でも大丈夫なことも! ■学校の先生 ■すでに社会人の友人・知人 ⇒保証人については、事の重大性から気軽によろしく!と言えるものではないので、先生や友人・知人はどうしてもお願いできる人がいない場合の最終手段にしましょう。 また、「血縁関係のある三親等以内の親族」など具体的に保証人の条件が明記されている場合は、仮に相手の承諾があったとしても認められません。 ■専業主婦の母 ⇒稀なケースですが、大学によっては収入の有無を問わない大学もあります。 その場合は無職でも専業主婦でも保証人になることができます。 ■外部機関 ⇒保証金を予め支払することによって、外部機関に保証人の代わりをしてもらうケースもあります。
少し金銭的な負担は増えてしまいますが、保証人を頼める人がどうしても身近にいないときなど利用する人もいるようですね。
このようにどんな人が保証人になれるかは、大学の規定次第です。 大学側からの入学書類をよく読んで確認しましょう!
でも具体例まで書いていないことが多いので、不安な場合は自分のケースではどんな人なら大丈夫なのかどうか、電話で確認してもいいですね。
大学の保証人は自書でないとダメ?自分で書いたら取り消しになる?
保証人の記入欄は、自書もしくは自署と書いてあることが多いですよね。
印鑑も本人のものと別の印鑑にするように求める大学もあります。
いつも一緒に住んでいるご両親なら、すぐに頼めるからさほど困りません。
でも、遠くに住んでいるおじさんやおばさん、おじいちゃんやおばあちゃんだと書類1枚書いてもらうだけでもどうしてもタイムラグが発生してしまうもの。
自分で書いてしまってもいいのでしょうか?
答えは、ノーです。
筆跡鑑定をわざわざする大学はありませんので、正直なところバレてしまう可能性は低いでしょう。 印鑑も、よくいるお名前なら100円ショップでも買えますもんね。
なので、自書じゃないから一発アウト!ということには恐らくなりません。
ただ何度も言うようですが、保証人とは何かあったときに責任を負う役目にあるので、極めて責任重大! 安易に書けるものではありません。
大きな責任を伴うことをお願いするのですから、出来ることなら入学書類を含め一式見てもらった上で、相手にも慎重に書いてもらうようにしましょう!
お願いの仕方
■直接持参する ⇒一番丁寧なのは直接会いに行って、改めてその場でお願いした上で書いてもらうことです。 大切なお願いだからこそ面と向かってするのが一番礼儀正しいお願いの仕方です。 でも、遠ければ遠いほど難しいケースももちろんありますよね。 ■郵送する ⇒二番目に良いのは郵送すること。 電子化が進んできたとは言え、やっぱり紙ベースで見た方が見やすい!と思う人は多いもの。 必要に応じて相手もコピーなど取っておけるのもメリットの1つ。
書いてもらいたい箇所や提出期限などを分かりやすく一筆書き添えてお願いすると、スムーズに書いてもらいやすいですよね。
でも明日出さなきゃいけない!どうしても郵送していたんじゃ間に合わない! そんなときは、以下の3つの順番でトライしてください。 ■大学に保証人の書類だけ提出期限を待ってもらえないか相談する ⇒やはりできれば自書してもらいたいもの。 そのほかの書類を先に出せば、保証人の書類だけは待ってもらえるケースもあります。 もし入学手続に不利益がでないか心配な場合は、匿名で問い合わせてみましょう。 難色を示されるようであれば、後ろ倒しがそもそも難しいサインです。 ■メールする ⇒書類全てをPDF化もしくは写真をとって、メールに添付して送りましょう! 多少の見えづらさには目をつむっていただくしかありませんが、大まかな内容は理解してもらえるはずです。 そして、電話だけよりも相手も記入内容などを確認しやすいので、結果的に書類の不備も起こしにくいはずです。 こちらで代筆することも再度必ず断りを入れるようにしましょう! ■電話する ⇒おじいちゃん世代など、メールが使えない相手もいるでしょう。 最終手段ですが、電話でお願いしましょう。 ただし、聞き取り漏れのないように細心の注意が必要です。 聞く内容を自分で整理してから連絡するようにしましょう。
また、メールと同じようにこちらで代筆する旨を再度伝えて了解を得るようにしてくださいね。
メールや電話でお願いして代筆するのは、本来はルール違反。 事の重大性からも自書してもらうのに越したことはありません。
時間にゆとりを持って手続きを進めることをおススメします!
大学の入学の保証人や連帯保証人に迷惑がかかるのはどんな時?
最初にも触れましたが、保証人の大きな役目は2つです。
■身元保証人
在学中、あなたの身に何かあった場合の身元引受人の役割。
■連帯保証人
学費の滞納などあったときの支払いはもちろんのこと、大学のものを壊してしまったり事件を起こしてしまったりしたときの損害賠償を負担する役割。
なので、この2つに該当するようなことが起きると保証人に迷惑がかかることになります。
具体的には
- 学費の滞納の支払
- 器物損壊に対する損害賠償
- 名誉棄損に対する損害賠償
- 退学、停学処分の通知
イメージしやすいのは連帯保証人の方でしょうか。
その他にも、保証人の出番はこんなときにもあります。
- 自主退学への同意
- 留学への同意
- 転科申請への同意
- 大学院進学への同意
大学によりけりですが、元々決まっていたカリキュラム以外のことを希望して行おうとする場合、身元引受人である保証人へ連絡がいくことがあるようですね。
まとめ
今回は大学入学時の保証人について詳しくまとめました。
参考になる情報はあったでしょうか?
大学生は最後の学生生活になる人も多いですよね。 アルバイトをする人、一人暮らしを始める人、長期留学する人。 高校生までと違って、勉強の面でもプライベートの面でも選択の幅がものすごく広がります。 好きなものが見つかれば、とことん打ち込める贅沢なときです。
責任重大な保証人に快くなってくれた人のためにも、迷惑をかけることなく大学生生活を思う存分、満喫してくださいね!