公開日 : 2019年5月24日 / 更新日 : 2019年5月29日
もうすぐ小学生になる子どもをお持ちのみなさん、
「小1の壁」という言葉を聞いたことがありませんか?
小学生に上がると出てくる色々な問題のことをいいますが、
中でも「共働きの家庭で、子どもの預け先を探すこと」がとても大きな壁となっています。
特に、夏休み中の預け先をどうするか、頭を抱えているママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、子どもが安心して過ごせる預け先を探す際に役立つ情報を、
以下のような疑問を踏まえながら、分かりやすくお話ししていきたいと思います。
- 共働きで周りに頼れる人がいない場合はどうするのか
- 学童ってどういう所?公立と民間の違いはあるのか
- 気軽に預かりをしてくれるサービスはあるのか
- 学習支援や習い事のサービスがある預かり先とは
小学1年生の夏休み共働きでも実家に頼れない!預け先はどうする?
共働きのおうちでは、仕事中は子どもを保育園などに預けている方が多いと思います。
だけど、保育園で面倒を見てもらえるのは、小学校に入学するまでです。
小学校に入学すると、また新たに預かり先を探さなければいけませんが、
共働きのママのほとんどは、預かり先として「学童保育」の施設を積極的に利用しています。
学童保育は、放課後から夕方くらいまでの間、子どもを預かってくれるサービスです。
夏休みや冬休みなどの長期休暇には、
午前中から夕方まで1日子どもを預けることができます。
実家が遠くて、両親や親せきなどを頼れないママにとっては、とてもありがたいサービスですよね。
だけど今、この学童になかなか入れないという待機児童の問題が、どこの地域でも起きています。
学童を申し込んだけど入ることができなくて、
勤務時間を短くしてもらったり、やむを得ず仕事を辞めてしまったというママは、かなりいます。
学童に確実に入れるようにするためには、
まず自宅から近い学童保育の施設を、しっかりとリサーチしておくことが大切です。
特に、待機児童が多い激戦区に住んでいる場合は、
小学校に入る1年以上前から自治体に問い合わせをしたり、
学童に詳しいママ友から情報をもらったりして、早くから準備をしている人が多いです。
また、同じ学童の施設でも、公立か民間かによってサービスの内容がかなり変わってきます。
人気のある所や、申し込み開始の時期が他より早い所もあるので、
気になる学童がいくつかあれば、それぞれの保育内容や申し込み方法などを比較してみましょう。
次の章では、学童保育の特徴について詳しく紹介します。
また、学童以外に利用できる便利なサービスも紹介しますので、あわせてチェックしておきましょう。
長期休暇の小学生の預け先はどうする?フルタイムで送迎が間に合う所
まず、共働きのママの多くが利用する学童保育について、
「公立」と「民間」に分けて比較していきたいと思います。
今回は、夏休みなどの長期休暇中に利用する場合に、公立と民間でどういう違いが出てくるのか、ご紹介していきます。
公立の学童保育
1. 開設時間は8時~18時30分くらいまで 2. 学童保育料は月額8000円前後 3. 平日と土曜日に利用できる 4. 夏休み中の昼食はお弁当を持参 5. 送迎は基本的に保護者が行う
6. 子どもの自主性重視のため、勉強時間以外は自由
民間の学童保育
1. 開設時間は7時30分~19時くらいまで(延長ありの施設も多い) 2. 学童保育料は月額5~10万(週5日利用の場合) 3. 平日と土曜日に利用できる 4. 昼食や夕食の提供サービスあり 5. 施設によっては送迎サービスあり
6. 習い事や学習プログラムが豊富
公立と民間を比べてみると、サービス内容が大きく違うことが分かりますね。
1. 開設時間
民間のほうが利用できる時間が多いです。
延長保育を使えば、夜も22時くらいまで見てくれるところもあります。
定時に仕事が終わらない、遅い時間からの仕事に就いている人には、
民間の学童をオススメします。
2. 保育料
公立の学童が格段に安いです。
また、ひとり親家庭の場合は、さらに安い金額で利用できることが多いので、
できるだけお金をかけたくない人は、公立を考えてみましょう。
3. 利用できる日
公立、民間どちらも、平日と土曜日に開設していることがほとんどです。
特に土曜日は、平日より短い15時くらいまでという所もあるので、
土曜日に仕事がある人は申し込む前に、利用時間をよく確認しておきましょう。
4. 食事
公立の学童は、基本的に昼食はお弁当持参です。
おやつは出る所もありますが、ご飯については、毎日お弁当を作る手間が増えます。
一方で民間は、ご飯代を支払えば昼食が食べられます。
お迎えが夜になる場合は、夕食も提供してくれる所もあり、とても便利です。
5. 子どもの送迎
公立は、保護者が利用時間内に施設まで送迎するのが基本ですが、
民間では、自宅までスタッフの人が送迎をしてくれるサービスがあります。
自宅から施設まで距離がある人は、こういったサービスがあると嬉しいですよね。
6. 1日の過ごし方
公立では、勉強や食事は時間が決まっていますが、それ以外は自由です。
勉強については、私の地域の公立学童の場合、 連絡帳に「今日はこの宿題を何ページまでやらせてください」などと書いておけば、
学童の先生がちゃんとできているかチェックしてくれます。
また、公立学童は小学校から近いので、
夏休み中に学校のプールが利用できる日は、学童の子も保育時間中に参加することができます。
一方で民間の学童では、1日の中で行われるプログラムがしっかりしています。
勉強の時間だけでなく、習い事やおでかけイベントなどが充実しているので、
のんびり過ごすよりもアクティブに過ごしたい子どもにオススメです。
以上、公立と民間の学童の違いをご紹介してきましたが、
学童以外にも子どもを預けられるサービスがあるので、「3つ」ご紹介します。
ファミリーサポート
ファミリーサポートは、自治体が主体となって運営しているサービスです。
主に育児について、子供の預かりや送迎などを手伝ってもらいたい会員と、
それを助けてあげたいスタッフの会員をつないでくれます。
利用料は、1時間あたり800円前後です。
あらかじめお願いしておけば、日曜日もサービスを利用できるので、
学童が無い日曜日に仕事がある人は、ファミリーサポートを積極的に利用するといいでしょう。
キッズライン
キッズラインは、ベビーシッターを利用できるサービスです。
事前に研修を受けたプロのベビーシッターを、1時間あたり1000円と、比較的安い料金で利用できるのが魅力です。
また当日の予約もできるので、急な仕事が入ってしまった時でも安心して預けることができます。
ベビーシッターといっても、赤ちゃんをお世話するだけではありません。
0歳~15歳までの子が利用できるので、年齢に応じた遊びや過ごし方を子どもにサービスとして提供しています。
アズママ
自分の住んでいる地域の人とつながりを持つきっかけを作ってくれるサービスです。
昔からあるような、ご近所同士の助け合いをサポートしてくれるので、
「ちょっとだけ子どもを見ててほしい」、「子どもの送迎をお願いしたい」など、
いざという時に助けてもらえる人を身近に作ることができます。
小学1年生の夏休み共働きの子の預け先は?学童や児童クラブで済む?
子どもを安心して預けることができる学童保育ですが、
前の章でもお話しした通り、公立か民間かによって1日の過ごし方が大きく変わってきます。
特に公立の学童は、自由に過ごす時間が多く、学習指導を積極的にすることはないので、
「学習面で他の子より劣ってしまうのでは」と心配するママも少なくありません。
もし、夏休み中に学習面に力を入れたいのであれば、公立よりも民間の学童を検討してみましょう。
民間の学童保育は、運営する団体によって、保育の内容に違いが出てきます。
ここで、小学1年生から入会できる民間の学童保育を「5つ」ご紹介しますので、
ぜひ学童探しの参考にしてみてくださいね。
1. 伸芽’sクラブ
国語や算数などの学習系に力を入れている学童施設です。
東京都内を中心に、複数の施設を展開しています。
こちらの学童では、学校から出される宿題はもちろんのこと、
中学受験対策や学校の授業を先取りして学ぶことができます。
また、「プラスワン教育」としてピアノやダンス、絵画などの習い事が曜日ごとに開講されていて、
バランスの良い教育サービスを受けることができるのが魅力的です。
2. 明光キッズ
東京、神奈川にある学童施設です。
「せいかつ」、「あそび」、「まなび」、「たいけん」の全てが毎日できるため、
民間の学童の中でも人気が高い施設となっています。
また、サッカーやプログラミング、英会話教室などの習い事も豊富です。
送迎サービスもあるので、安心して預けることができます。
3. まなびおキッズ
大阪市内にあり、ネイティブから英語教育を受けることができる学童施設です。
単なる英会話教室というわけではなく、
運動やゲーム、遊びを通じて自然と英語に親しめるような環境を作ってくれます。
夏休みには、ネイティブの先生と戸外でたくさん遊べるプログラムを用意しています。
4. ティップネス・キッズアフタースクール
フィットネスクラブで有名なティップネスが運営している学童施設です。
スタッフによる学校の宿題のサポートや、アレルギーを配慮したおやつの提供を行っています。
また、スイミング、バレエといった運動系から、英会話や書道といった知育系の習い事まで、とても充実しています。
そのため、子どもたちも毎日飽きることなく過ごすことができます。
また夏休みに入ったら、学習と運動をバランス良く取り入れたプログラムを計画し、
スタッフが子どもたちを指導し、見守っています。
5. ココカラKIDS
埼玉県にある学童施設です。
2016年にオープンしたばかりなので、建物の中はとても綺麗で過ごしやすい環境が整っています。
こちらの学童では、プログラミングやロボットの仕組みを学ぶことができ、他の学童ではできない学習や体験ができるのが特徴です。
その他、英会話やダンスの習い事などもあります。
利用コースについては週1~週5コースまであり、夏休み中も利用可能です。
まとめ
学童保育は、施設によって保育内容にそれぞれ特徴があります。
施設の利用料金や送迎時間などを調べておくのはもちろんですが、
「子どもが1日楽しく充実して過ごせる場所かどうか」という点も大切です。
夏休み中はどのように過ごしたいか、まずはお子さんと話し合ってみてくださいね。