成人式に着たショールを久しぶりにタンスから出してみたら、黄ばんでたという経験はありませんか?
せっかく大切に保管していたショールが黄ばんでしまったら、すごくショックですよね。
また妹や親せきで成人式を控えている人がいる場合は、綺麗な状態で自分のショールを譲ってあげたいと思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、成人式で使ったショールの黄ばみを取る方法について、以下の3つの内容を中心に説明したいと思います。
- 成人式で着たショールの黄ばみは取れる?
- 黄ばみの変色は漂白剤で白くなる?
- クリーニングに出した時の相場はいくら?
成人式のショールの黄ばみの変色は取れる?
まず、ショールについた黄ばみは取れるかどうかについて、お話しします。
結論から言いますと、黄ばみの変色を完全に取り除くのはなかなか難しいでしょう。
その理由として、2つの原因があります。
1. 毛皮がたんぱく質でできているため
たんぱく質は、日光に含まれる紫外線や、室内の蛍光灯などの光に長時間当たると、たんぱく質が変化して黄ばみができてしまいます。
毛皮は生きた動物の毛から作られた天然素材のものなので、光などの刺激を受けると状態が変わりやすくなり、元の色に戻すのはとても難しいです。
2. 汗、皮脂汚れ
汗や皮脂の汚れが染み込んでしまった時も、黄ばみができやすくなります。
普段の洋服でも同じですが、時間が経った汗や皮脂の黄ばみって落ちにくいですよね。
「でも、成人式は寒い冬の時期に行うことが多いし、汗はかかないのでは?」と思っている方もいると思います。
だけど、会場などの室内は暖房が効いていたり、慣れない着物で歩いていたりすると、意外と暑くて汗をかいてしまうんですよね。
ショールを外した直後は分からなくても、時間が経つと黄ばみ出てくることがよくあるので、注意が必要です。
このような2つの原因でできてしまった黄ばみは、一度できてしまうと、なかなか取り除くのは大変です。
同じ汚れでも、時間が経っていないものであれば、クリーニング店に出すことで比較的キレイに取り除いてもらうことはできます。
だけど、時間が経った黄ばみの場合は、お店によっては引き受けてもらえないところもあります。
やはり元々、毛皮という素材自体が繊細で扱いが難しいものですので、お店側としても引き受けるべきか、慎重に判断することが多いと思います。
ただ、毛皮専門のクリーニング店や、シミ抜きを得意としているお店などでは、黄ばみのクリーニングを引き受けてくれるお店もあります。
黄ばんだからといって諦めてしまわずに、まずは近くのお店に相談してみてくださいね。
成人式のショールの黄ばみの変色は漂白剤で洗濯で白くなる?
時間が経ってしまったショールの黄ばみについて色々と調べたところ、実は「家で自分で洗ってみたら、黄ばみが取れた!」という方がいることが分かりました。
クリーニングに出さないで、自宅で黄ばみのお手入れができる方法があるなら嬉しいですよね。
そこで、実際に自分で洗濯して、黄ばみが取れた方の洗濯方法についてまとめてみました。
良かったら参考にしてみてくださいね。
1. 酸素系漂白剤で洗濯
自宅の洗濯機で通常のコース洗いで洗う。
洗う時に、酸素系の漂白剤を一緒に入れる。
洗った後は、すぐに形を整えて干しておく。
半日ほど干しておくと、徐々に毛皮がフワフワの状態に戻ってキレイになる。
※間違って「塩素系」の漂白剤を使うと、逆に黄ばみがひどくなるので注意。
2. シャンプーとリンスを使って洗濯
シャンプーを入れたぬるま湯の中に毛皮を浸し、ゆっくりと揉むように洗う。
キレイなお湯でしっかりとすすぎ洗いをする。
次に、リンスを溶かしたぬるま湯に毛皮を浸して優しく流すように洗った後、すすぎ洗いをする。
毛皮の水分を軽くしぼったら、軽く脱水をかけて陰干しをする。
3. 洗濯洗剤とセスキ炭酸ソーダで洗濯
ぬるま湯に、普通の洗剤に「セスキ炭酸ソーダ」というアルカリ性の洗剤を入れる。
優しく揉み洗いをしたら、しっかりと水ですすいで流す。
つけおきすると傷んでしまうので、サッと素早く洗うようにする。
洗濯機で軽く脱水したらハンガーなどにかけて、日陰でじっくりと陰干しをする。
以上3つが、自分で洗ってみた人の洗濯方法ですが、どれも手軽にできそうですよね。
ただし、どの方法についても必ず黄ばみが取れるわけではなく、やり方を間違うとかえって状態が悪くなる可能性もありますので、十分な注意が必要です。
毛皮は綿などの普段着ている衣服の素材と違って、とても繊細で傷みやすいです。
自分で洗うのが不安でしたら、やはりクリーニングのプロにお任せするのが安心ですね。
成人式のショールの黄ばみの変色はクリーニングで落ちる?相場はいくら位?
最後にご紹介するのは、成人式のショールをクリーニングに出した時の料金についてです。
毛皮のアイテムは、クリーニングの中でも取り扱いに注意が必要な種類に入りますので、料金も一般的なショールよりは高くなります。
お店によって料金に幅がありますが、成人式でつけるファーショールの場合は、以下の金額が目安になりますので、参考にしてくださいね。
黄ばんだショールのクリーニング料金一覧(目安)
ショールに使っている毛皮の種類によって料金は異なりますが、成人式で使うショールに多い水鳥のファーなら、4000円程度でクリーニングできるかと思います。
ただし、黄ばみがひどくできている場合は、料金がもう少し高くなる場合があります。
クリーニング代とは別に、「シミ抜き代」として料金が設けられているお店もあるので、事前にチェックしておくのが良いでしょう。
また、クリーニング店で行っているお手入れ方法に、「染色」という方法を取り入れているお店があります。
脱色や漂白できない毛皮の黄ばみ対策
染色補正は、脱色や漂白でシミ抜きができない毛皮に効果的で、黄ばみを目立たなくする方法です。
この方法について調べてみたところ、一般的なクリーニング店ではやっていないことが多く、染色補正できるお店は少ないようです。
また、染色をお願いできたとしても、料金が1万円以上するお店が多いです。
クリーニング代だけで1万円以上かかってしまうと、「新しいショールを買い直したほうが安いのでは?」と思ってしまいますよね。
最近は、成人式で使うショールなら、5000円くらいから買えるものもあります。
ただ、親などから譲ってもらった大事なショールであれば、クリーニングに出すのを検討してみてもいいかもしれませんね。
ショールの黄ばみ対策まとめ
今回は、成人式で使ったショールの黄ばみについてお話ししました。
一度できてしまったら、なかなか取れない黄ばみですが、少しでも元の状態に戻せたら嬉しいですよね。
まずは汚れの状態を見て、一度クリーニング店に相談に行ってみてはいかがでしょうか?