公開日 : 2019年5月11日 / 更新日 : 2019年5月16日
小学生の子どもにとって、夏休みは学校での
生活を離れて自由に過ごすことができる、楽しい期間です。
でも、日中に仕事をしているママにとっては、
子どもの面倒や預け先について頭を悩ます時期ではないでしょうか?
ただ同じ小学生でも、高学年の5~6年生になると、
1人で自由行動ができたり、家での留守番もある程度できるようになります。
1日中、親が家でずっと一緒に過ごしてあげられなくても、
夏休み中にできる遊びや過ごし方などを子どもに提案
してあげることで、充実した夏休みを過ごすことができますよ!
そこでここでは、小学校高学年の子どもが夏休みを
有意義に過ごすためのアイディアについて、たくさんご紹介していきたいと思います。
また、子どもの預け先を探しているママのために、
夏休みに利用できる子供向けの預かり施設やサービスについても、あわせてご紹介します。
ダラダラしない!日頃できない体験をして有意義に過ごすアイディア
子どもが楽しめる夏休みのイベントは、
インターネットなどで調べるとたくさん出てきますが、
予定を立てる時のポイントとして大切なのは、
「遊びと勉強をバランスよく」することです。
小学校高学年となれば、あと1~2年で中学生になります。
遊びのイベントだけでなく、勉強系のイベントや体験にも参加させて、夏休みを通して勉強の習慣を身につけられるようにしていきましょう。
それではまず、「遊び系」のおすすめイベントを「5つ」ご紹介します。
1.サマーキャンプ
サマーキャンプは、自然の中で子どもたちが普段できない遊びなどが経験できるキャンプのことをいいます。
川遊びやカヌー体験、ハイキングや自炊などを、参加した子どもたちが中心となって活動していきます。
集団行動を通して、子どもの自立心や強さを育てることができるので、とてもオススメです。
また、サマーキャンプは2泊3日のコースが一般的ですが、中には1ヶ月近く過ごすキャンプもあるんですよ!
人気のキャンプは、すぐに定員がいっぱいになってしまうので、事前にチェックして早めに申し込んでおくようにしましょう。
2.職業体験
職業体験は、将来なりたい仕事選びのきっかけを作ってくれる貴重なチャンスです。
パパやママたちが小さい頃は、憧れの仕事があっても、実際に体験してみるということは難しかったと思います。
でも今は、「キッザニア」や「カンドゥー」といった施設で、いろいろな職業体験ができます。
中でも「キッザニア」は、東京と兵庫に施設があり、
100種類以上の仕事を体験することができ、親も一緒に楽しめること間違いなしです。
また、体験コースの中には、小学生だけで1日行動ができるコースもあります。
親も送り迎えだけすればOKなので、とっても楽ですよ。
もし子ども1人で心細いなら、お友達を誘って一緒に参加するのもいいですね。
3.スポーツ観戦
野球やサッカーなど、スポーツが好きな子どもには、スポーツ観戦がオススメ。
私も夏に子どもと野球観戦に行ったことがありますが、 野球選手がプロデュースした美味しいグルメが食べられたり、
またイベントがある日には帽子やTシャツがタダでもらえたりなど、子どもにも嬉しいサービスがたくさんありました。
夏休み中の試合は基本的に夕方から始まることが多いので、
暑さの心配もそれほどなく、じっくりと試合を観戦することができると思います。
4.工場見学
工場見学も、小学生に人気のイベントです。
特にお菓子などの食べ物を作っている工場の見学が人気で、見学の終わりにちょっとしたお土産がもらえるのが魅力的です。
好きなお菓子がどういうふうに作られていくのかが見られるので、とっても面白いですよ。
5.体験教室
陶芸体験や、Tシャツ作り、お菓子などの手作り体験があります。
近くの公民館や大型ショッピングモール、ホームセンターなど、いろんな場所で体験教室が開かれています。
また、先ほど紹介した工場見学ができる場所でも、手作り体験教室を開いていることが多いので、面白そうな教室があるか調べておきましょう。
次に、「勉強系」のイベントを「3つ」ご紹介していきます。
1.サマースクール
サマースクールは、英語などの語学力を身につけるために、海外へ短期留学ができるプログラムです。
以前は、中高生を中心に利用していましたが、最近は英語の授業が小学校でも行われるようになったことから、小学生でも参加する人が増えています。
海外留学と聞くと、「小学生が行くにはちょっと心配だな」と感じる方もいますが、語学力と国際的な感覚を身につけることができる、絶好のチャンスです。
もし子ども1人で参加するのが不安なら、「親子留学」というコースがあるスクールもあるので、チェックしてみてくださいね。
2.習い事
小学校高学年になると、学習塾に通い始める子どもが増えてきます。
夏休みに入ったら夏期講習を受けて、1学期のおさらいや2学期の予習をしておきましょう。
もし学習塾に通っていなくても、夏休みの期間だけ参加できる短期講習が申し込める塾もあるので、通ってみてはいかがでしょうか?
3.ワークショップ
夏休み限定で、科学体験やプログラミング、工作などができるワークショップが開かれます。
小学校での授業とはまた違った感覚で科学の勉強ができたり、
プログラミングで自分だけのアニメ作品を作れたりと、さまざまな体験ができます。
また、ワークショップでの体験は、自由研究や工作の宿題をする時にも役立ちます。
地元の科学館や博物館、美術館などでやっているので、行ってみてくださいね。
小学生高学年の夏休みは留守番中どんな風に過ごす?一人の過ごし方
1ヶ月近くある夏休みですが、親が共働きのおうちでは、
時には子どもだけで留守番をしなければならないこともあると思います。
先ほどお話ししたように、小学校高学年の子なら、 1人でもある程度の時間は留守番ができるようになりますが、
おうちでもやはり「遊びと勉強のバランスをとること」を意識しながら過ごせるといいですね。
そこで、留守番中でも有意義に過ごすための方法をいくつか紹介しますので、良かったら参考にしてみてくださいね。
1.テレビ
留守番中になくてはならないものといえば、「テレビ」です。
1人で家にいると、話す相手がいないので、家の中がシーンとしてちょっと寂しいですよね。
夏休み中は、子ども向けの番組がいつもよりたくさん放送されるようになるので、テレビは子どもにも嬉しい暇つぶし法です。
また、面白いテレビ番組がやっていない時は、映画のDVDや録画しておいた番組を用意しておけば、留守番中も楽しめると思います。
2.ゲーム
テレビゲームが好きな子なら、1日中遊んでいても飽きないですよね。
最近は、ゲーム機で通信できるものが多いので、友達同士がゲームで繋がりながら遊ぶという方法もあります。
ただ、1日中やっていると目が疲れたり、視力の低下にもつながりますので、「1時間まで」などと、ルールを決めておくことが大事です。
3.工作、手芸キット
ホームセンターや手芸店などで手軽に買えて、簡単に作れます。
キットなので、用意されている材料を使って、説明書通りに作るだけで素敵な作品ができますよ。
工作系のキットには、貯金箱やペン立て、船などの乗り物やペットボトルを使ったエコライトなど、いろんなジャンルのものがあります。
また手芸キットでは、ビーズアクセサリーやソーイングセット、フェルトを使ったキットなど、かわいい物もたくさんあったりします。
小学校高学年の子は、細かな作業が好きな子が多いですよね。
キットで遊びながら、小さな部品の組み立てや、針を使って縫う練習も一緒にできるので、すごくオススメです。
4.読書
家にある本や図書館で借りた本を読んで、時間を過ごすのも1つの方法です。
小学校の宿題に「読書感想文」があるので、読んで面白かった本
を感想文として書いてしまえば、宿題を1つ片づけることができますよ。
また最近は、「読書通帳」というサービスが図書館にあるのを知っていますか?
読書通帳は、今まで借りた本のタイトルや著者などを預金通帳のように記帳できるものをいいます。
借りた本の金額も記録されるんですが、たくさん借りれば借りるほど、
合計金額が貯金のようにどんどん増えていく仕組みになっています。
実際にお金がもらえるわけではありませんが、通帳の記録を増やすために、
遊び感覚でたくさん図書館に通えるようになると面白いかもしれません。
5.夏休みの課題ドリル
高学年になると、夏休みの宿題の量もけっこう増えてきます。
留守番中は親がいないので、子どもは
「できれば勉強せずに遊びたい!」となりがちですが、親としては少しでもやらせたいですよね。
夏休み中になんとか全部終われるように、親が計画表を作ってみてはいかがでしょうか?
立派な計画表でなくても、「今日やること」を簡単にリストアップしておいたり、
時には頑張ったご褒美をあげると、子どももやる気が出てくると思います。
6.学習用DVD
勉強する時に、テキストを読んで理解するのが基本ですが、
分かりにくい内容については、「学習用DVD」を活用することをオススメします。
学習用DVDには、いろいろなものがありますが、中でも「NiKK(にっく)」のようなアニメ仕立てのDVDは特に人気があります。
NHKのEテレで、小学生のための理科や数学の番組があると思いますが、それと同じくらい親しみやすい内容なのが特徴です。
おすすめは、理科の内容を収録したDVDです。
特に天体や電流・磁界などのテーマは、教科書だけではなかなか理解しづらい部分
がありますが、DVDではアニメーションで分かりやすく解説してくれるので、頭にも入りやすいと思います。
7.オンライン英会話にチャレンジ
2020年からいよいよ、小学校で英語の授業が始まりますね。
これからは読み書きだけでなく、「話す」というスキルも大事になってきます。
英会話教室に通う子も多いですが、実は今、オンラインでネイティブの
先生からマンツーマン指導を受けられるサービスが注目されていて、とても便利です。
1回30分前後の授業が多く、小学生でも集中して楽しく学習ができますよ。
利用料金も月額制ですので、まずは夏休み限定でお試し授業を受けてみてはいかがでしょうか?
8.電子辞書で漢検・英検対策
最近の電子辞書は、ただ言葉を調べるだけではありません。
漢字や英語をゲーム感覚で学べるアプリが入っていて、効率良く単語や文法を覚えることができます。
また、スマホやゲーム機と違って、学習系のアプリ以外のものは
電子辞書に入っていないので、他の遊び系のゲームに誘惑されることもなくて安心です。
ちなみに、漢検や英検対策のアプリも入っているので、
夏休み中に「検定に合格すること」を目標に、勉強を頑張ってみるのもいいですね。
なお、電子辞書を選ぶ時は、「小学生高学年」に対応している機種を選ぶようにしましょう。
9.プログラミングアプリ
2020年度から、英語に加え、プログラミングの学習が必須になります。
ワークショップなどでプログラミング体験ができますが、自宅でもタブレットを使って、遊び感覚で学ぶこともできます。
「プログラミング」と聞くと、難しいことをやるイメージを持つ人が多いと思います。
でもタブレットを使ったアプリでは、自分が描いたイラストをアニメのように動かしたり、
キャラクターに簡単な命令をしてステージを進めていくなど、ゲームのように楽しめるものがたくさんあります。
小学校で本格的な授業が始める前に、ITツールに慣れておくことが大事なので、
スマホやタブレット、パソコンなどを触らせる機会を少しずつ増やしてあげるようにしましょう。
夏休み中の預かり先は?学童やファミリーサポート制度を知りたい!
もし夏休み中に、子どもを1人で留守番させる時間が多くなりそうで心配なら、 祖父母などの身内に預けられれば一番良いですが、
「身内はみんな遠方で、誰も頼れない」という人もいると思います。
その場合は、地域の「学童保育」や「ファミリーサポート」を利用してみましょう。
学童保育の特徴
まず「学童保育」について、お話しします。
学童保育とは、共働きの両親に代わって、保育してくれるサービスです。
通常は学校が終わった後の預かり先として利用されていますが、夏休みに入ると、朝から夕方まで保育をしてくれます。
また、学童にも2種類あって、地域の自治体が運営する公立の学童と、民間の学童があります。
公立の学童の特徴
公立の学童には、こんな特徴があります。
- 共働きの家庭の子どもが対象
- 利用料金は、月6000円~8000円程度
- 8時30分~18時くらいまでの保育が多い
- 宿題とおやつの時間以外は、敷地内であれば自由行動OK
- 長期休暇中だけの預かりは難しい施設が多い
民間の学童の特徴
一方で、民間の学童の特徴は、こんな点があります。
- 必ずしも共働きでなくても利用できる
- 料金は月50000円~
- 8時~18時くらいまで保育できるが、24時間保育の学童もあり
- 宿題、おやつ、自由時間以外に、特別なプログラムあり
- 送迎サービスがある学童もあり
このように、公立と民間では、利用条件や保育内容に大きく
違うところがあるので、どちらがいいかじっくり検討しておきましょう。
ちなみに、公立の学童保育については、1つ注意点があります。
公立の学童は6年生まで利用できる所も増えましたが、中には利用できるのが「3~4年生まで」とされている所もけっこうあります。
公立学童の利用条件は、市町村のホームページなどで見られますので、一度確認してみてくださいね。
ファミリーサポートの特徴
次にお話しするのは、「ファミリーサポート」です。
ファミリーサポート(通称ファミサポ)は、育児や介護などのサポートをしてくれる、自治体運営型のサービスです。
ファミサポには、こんな特徴があります。
- 利用時に会員登録さえすれば、土日でも利用ができる
- 通常の利用料金は、1時間800円前後
- 病気の子どもでも預かり可能(高熱やインフルエンザはNGの場合あり)
- お手伝いスタッフの自宅で預かってくれたり、塾などへの送り迎えもしてくれる
サポートしてくれるスタッフは、事前に特別な講習を受けているので、安心して預けることができます。
また、比較的安い料金で気軽に利用できるので、すぐに利用する
予定がなくても、とりあえず会員登録だけでもしておくと、とても便利ですよ。
ちなみに、私の地域のファミサポについてですが、平日の通常料金が1時間500円からでした。
また、シングルマザーなどのひとり親家庭が利用する場合は、同じ条件で200円から利用できます。
まとめ
せっかくの長い貴重な夏休みをどう過ごしたらいいか、親も子どもも悩みますよね。
時には何もせずにダラダラと過ごすのももちろん良いですが、 学校から与えられた宿題をこなしつつ、日頃できないことに
チャレンジしてみるなど、メリハリをつけるととても有意義な夏休みにできると思います。
夏休みが近づいてきたら、親子で休み中のプランをぜひ話し合ってみてくださいね。