みなさんは、成人式に着ていったショールは、その後どうされていますか?
レンタルではなく、着物と一緒に購入した人は、自宅のクローゼットに眠ったままになっているのではないでしょうか。
せっかく素敵なショールを買ったんだし、成人式以外にも使えたら嬉しいですよね。
だけど、どんなシーンでショールを合わせたらいいのか、なかなか思いつかない方もいると思います。
そこで今回は、成人式で使ったショールの新たな使い道について、下記のことを中心に話していきたいと思います。
- 着物だけでなくパーティードレスに合わせてもOK?
- 結婚式にショールをつけても良いの?
- 白いショールが似合うのは何歳まで?
- 20代が白いショールをつけても良い?
- 30代が白いショールをつけても大丈夫?」
成人式のショールの使い道は?パーティーで着物やドレスにつけても良い?
成人式で使用したショールですが、その他いろいろなシーンでも使いまわすことができます。
1. 着物
まず着物に合わせる場合ですが、訪問着などのフォーマルなものから、小紋といったカジュアルで普段着として着られるものまで、いろいろな着物にショールを合わせて大丈夫です。
ただ、着物を着る時に1点だけ注意しておきたいことがあります。
【フェザーショールはNGが多い】
ショールには、フェザーやフォックス、ラビット、フェイクなど、いろいろな種類があります。
ショールの代表的なものとして有名なのはフォックスファーです。
フォックスファーは、キツネの毛皮で、高級な毛皮素材として知られています。
高級なものからカジュアルなものまで、どんな着物にも合わせることができます。
また、フェザーショールは水鳥の羽根を使ったものを言いますが、成人式では最も人気があるものとして使われています。
ただし、フェザーショールは着物の柄などによっては格負けしてしまうことがあります。
古典的な柄や高級な着物に合わせると、全体的な格を逆に下げてしまうかもしれないので、注意が必要です。
フェザーを合わせるなら、カジュアルめな着物に合わせてみたほうが、しっくりくるかと思います。
また、もし着物のコーディネートに迷ったら、「kimono姫」や「七緒」などの雑誌を参考に見てみると良いですよ!
2. ドレス
謝恩会や同窓会などに着るパーティードレスに、ショールを合わせると素敵です。
ショールには和装、洋装どちらにも合わせられるデザインのものが多いので、着物をあまり着ない人はぜひドレスと一緒に羽織ってみてください。
パーティーが秋から冬にかけてある場合、ドレスだけだとちょっと寒いですよね。
ショールを1枚羽織るだけでとても暖かく感じますので、寒い季節に活用してみてはいかがでしょうか?
ただし、ショールはパーティー会場についたら、外すのがマナーとなっています。
会場内なら空調が効いていると思いますので、ショールは予めクロークに預けておくと良いでしょう。
成人式のショールを結婚式につけても良い?
次にお話しするのは、「結婚式にショールをつけてもOKか?」という疑問についてです。
もし結婚式に招待された場合は、できるだけファーのショールをつけるのは避けたほうが良いでしょう。
これについては賛否両論の意見があり、はっきりとした決まりはありません。
ただ実際は、反対派の人が多いので、心配な人はファーショールを避けたほうが無難です。
ここでは参考に、反対派と賛成派の意見の両方をご紹介していきたいと思います。
【反対派】
- ファーは生きた動物の毛を使っていることから、「殺生」をイメージさせるものとしても知られているので、縁起が悪い。
- フェザー(鳥の羽根)は、羽根を抜いて作られたものなので、「抜く=戸籍から抜け落ちる」といった連想につながりやすく、NGと考えている人も多い。
- ファーを着たまま披露宴で食事をする人がいるが、ファーの毛が飛んだり抜け落ちると、衛生的にも良くない
- 白いファーショールは、花嫁が着るドレスの白と被る。花嫁が主役なので、できるだけ白系は避けるべき
【賛成派】
- 昔は「ファーはNG」という風潮だったけど、今は結婚式の場でも受け入れられつつある。実際に、ショールに限らず、ファー素材の物を身につけている人はたくさんいる。
- ファーがダメなのは、結婚式ではなくお葬式の時だけ。「殺生」をイメージさせるなら、男性のズボンベルトや靴なども、動物の革を使ってるからダメになってしまう。
- 本物のファーはNGだけど、フェイクファー(エコファー)ならOK
このように見てみると、反対派と賛成派のどちらにも納得できる部分はあるかと思います。
だけど、自分の服装のせいで、大切な人の結婚式の雰囲気を悪くしたくはないですよね。
そのため、結婚式に羽織りものを着ていく場合は、ファー以外のものを選ぶのが無難と言えるでしょう。
ちなみに私も、フェイクファーのショールをドレスに羽織って、友人の結婚式の二次会に出席したことがあります。
恥ずかしながら、当時は年齢も若く、世間の常識やマナーもあまりよく分かっていませんでしたが、他にもファーを身につけていた方がいたので、それほど気にしていなかったということもあります。
今は、冠婚葬祭やフォーマルなパーティーでのマナーは、スマホなどですぐに調べられるので便利ですよね。
もちろん、マナーは強制的なものではないですが、周りにいる人をできるだけ不快にしない配慮は必要だと思います。
そのため、ファーショールを羽織るかどうかは、出席する会場の雰囲気や出席する人の年齢層などを考えて決めると良いでしょう。
白いショールは何歳までつけてもいい?
成人式の時に使ったショールは、成人式以外のシーンでも使えることをお話ししました。
ただ、同じファーショールの中でも、白色のファーショールが使いまわしできるのは、20代の若い年齢の時だけだと言われています。
やはり、「白いファーショール=成人式につけるもの」というイメージが強いため、30代以降の女性で白のファーショールを服装に合わせる人は、ほぼ見かけません。
そこで第3章では、着物やドレスでのショールの合わせ方について、20代と30代以降の女性に分けてご紹介したいと思います。
【20代の方の場合】
20代の女性なら、白のファーショールをつけても特に違和感はありません。
着物、ドレスのどちらに合わせても良いですが、着物については先ほどお話しした通り、ファーの素材などによっては格負けしてしまうことがあります。
着る衣装とファーショールのバランスを考えて、合わせるようにしましょう。
【30代以上の方の場合】
着物に合わせるなら、白ではなく、グレーや黒のファーショールをつける方が多いです。
もし、ファーショールを長く使いたいのであれば、成人式に使うものは真っ白なものではなく、少し落ちついたカラーのものを選んで買っておくことをオススメします。
また、パーティー用のドレスに合わせるなら、白以外のファーショールのほうが違和感なく見えます。
白い羽織りものを合わせたいなら、白い薄手のショールやノーカラージャケットなどを合わせるのがオススメです。
ちなみに、ファーショールを長く使うためには、保存状態に気をつける必要があります。
天然素材のファーは、ホコリが被ると毛が抜けやすくなったり、傷みやすくなったりしてしまいます。
使った後は、ブラシでお手入れをして、汚れがあればクリーニングに出すなど、こまめにお手入れをするようにしましょう。
まとめ
普段着物やドレスなどを着慣れていない人にとっては、成人式で使ったショールをどう使いこなしたらいいか難しく感じてしまいますよね。
20代、30代と年齢を重ねていくと、パーティーやフォーマルな場に出席する機会も増えていくと思います。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひショールを上手に使いこなしてみてくださいね!